• 村田真生

独立・起業のリスク15選を一挙公開!


独立起業し経営者になると起こる15の真実

こんにちは、村田です。


ここ最近、起業する・起業を目指す方が増えているように感じます。


私の周りでも、例えば年収500万〜1000万円ほど稼いでいる友人が、自分でやればその3倍〜5倍は貰える仕事をこなしており「割に合っていない」ことを理由に独立を考えているようです。


サラリーマンからの起業ではこのようなケースが割と多いようですが、実際には「独立して自分でやれば年収が増える」という考えからの独立・起業は失敗のもとです。

これで失敗し、会社員に逆戻りする人があまりにも多い。


経営者は、さまざまなトラップやリスクから会社・従業員を守りながら、利益を安定的に生み出し続けるための仕組みを作らなければなりません。


そこにどれだけの知見・労力・コストがかかっているかを一般的な会社員はわかりません。

※独立後に販売できる個人的な強いネットワークを持っていたり、新規事業をひとりで立ち上げから運営まで行い、利益を上げてきた経験から独立後すぐに成功できるような経営者もいますが、ごく稀です。


それを理解していない状態で「今の仕事の延長線上で独立後も稼げる」と勘違いした挙句「自分でやれば今は年収1000万円なのが3000万円、5000万円取れるようになる」というのは、残念ながら地獄への一直線。

会社員としての年収が1000万円であれば、独立すれば年収は半分以下、あるいは1円も取れなくなるという現実が待っています。


今所属する会社で商品が売れているのは、会社にブランド(信用や価値)や売れる仕組みが既にあるからです。

1から会社を立ち上げるというのは、それらを1から築き上げるということで、相応の工夫と努力が必要になります。


さて、前置きが長くなりましたが、ここからは会社員の方が独立・起業する前に必ず知っていただきたいリスク15選をお届けします。

インターネット上にもなかなか出てこない、私だけでなく周りの経営者の方々の実体験も交えて整理したものですので、ぜひ参考にしてみてください。



独立・起業のリスク15選


1.ビジネスの信用はリセットされる 独立後の信用は「あなた自身の実績×会社の実績」。あなた個人の実績や信用があっても、会社の実績・信用がなければ信用度は0に近く、大きな取引ができません。

大手企業など有名企業から独立した方ほど、このギャップに一度は苦しむことになります。



2.社会的信用も下がる 実は経営者より会社員のほうが社会的信用は遥かに上です。

クレジットカードや居住賃貸等の審査も非常に厳しくなります。会社員時代は引っ越せたような物件も審査落ち・・・なんてこともよくある話です。


これも起業した方が陥る意外な落とし穴。審査がからむものは気をつけましょう。



3.社会的に守られなくなる 純粋な役員(取締役)には労働基準法の概念がないため、会社が倒産しても失業保険を貰うことができません(例外はあります)。


4.軌道に乗るまでには5年はかかる 1〜2年で黒字成長させることができる経営者は、かなりのエリートです。

多くの新米経営者は初期の数年の赤字に耐え、地道に軌道に乗せていくことになります。


売上が立たず、会社のお金で食べれなくても、副業してでも会社を支え(赤字を補填し)軌道に乗せていく強い忍耐力が必要です。

5.最初に立てる事業計画は、例外なく机上の空論となる 事業はリリースしてから実際に人の目・耳に触れるまで、誰もその商品・サービスが売れるかはわかりません。名だたる世界的企業でさえも、いくつもの新規事業をダメにしています。


必要なのは、自己満足の「完璧な事業計画書」ではなく、世の中のニーズを汲みとる力と実際のユーザーのリアクションを見て検証・改善していく「軌道修正力と行動力」です。



6.株を軽視する 共同創業の際、株比率は50:50ではなく、必ず一方が過半数を持っていなければ、意見が折り合わず、重要な意思決定がスムーズにいかず事業が立ち行かなくなります。

片方が退社したり、投資家などの第三者から出資を受けている場合、株比率次第では将来の非常に大きな悩みの種になります。安易に出資を受けてはいけません。


また、経営者が過半数を持っていなければ、自分が立ち上げ育てた大事な会社でさえも、株主によっていとも簡単に追い出されます。それほど株は企業経営において最重要項目なのです。



7.資金難は必ずやってくる 余程の優れたメンターやブレーンがいない限り、どんな会社でも資金難が発生します。その際、借金を負ってでも会社を潰さないようにする覚悟が必要です。

また、日頃から財務をしっかり整え、払うべき税金を期日どおり支払うなど、クリア(透明)な経営をしておかないと、いざという時に銀行や税務署から助けてもらえません。

節税を意識しすぎてグレーな対策を行う経営者も多いですが、非常にリスキーです。



8.理不尽・不測の出来事が山ほど起こる 組織の長であるがゆえの様々な理不尽な出来事が身に降りかかります。経営者になった以上、避けては通れません。かくいう私も、それはそれは理不尽な出来事や不測の事態を数多く乗り越えてきましたし、もちろん今なお起こります。


「不測の事態は長い人生で10や20は起こる」という広い視野と覚悟が必要です。



9.採用に失敗し、会社が崩壊する 経営者の「人を雇いたい」という見栄や楽をしたい・儲かりたい一心が目を曇らせ、結果として問題のある社員を採用してしまい会社が崩壊することさえあります。

最初のうちは人の採用は独断で決めず、眼力を持った優秀なブレーンやメンターに相談すると吉です。


また、日本の法律では「能力がない」「利益を上げない」「周りの従業員が嫌っている」などの理由で労働者を解雇することは許されません。

終身雇用は事実上崩壊しているとはいえ、現行の労働基準法は終身雇用が前提となっています。

そのため、経営者は終身雇用を前提とした採用・資金計画を立て、その人とその家族の人生をも背負う覚悟で採用する人をよく見極め、経営者としての教育力・経営力が必要になります。


私も過去、この事実や覚悟、シミュレーション力が足りなかったばかりに、大きな悲劇・失敗を経験しました。

実際、こうした「人」の問題は、経営者たちの間で最も多い悩みです。



10.人に裏切られる 創業経営者であれば、ほぼ例外なく人に裏切られた経験があります。それぐらい人の裏切りは常に隣り合わせです。そんな時でも「あんな人と組まなければ良かった」という後悔ではなく「100%自己責任」と一身に引き受け、内省を重ねることで眼力や経営者としての器・覚悟が養われます。


「一緒に飲みに行きたいと思える人」など、経営者によって採用基準は様々ですが、私の場合は「もし裏切られても "しょうがない" と思える人」が採用基準の1つです。



11.財・税務で失敗する 売上が立ち、事業が少し軌道に乗ってくると、経費を増やします。

会社の利益を上げるための経費は問題ないのですが、一度気が緩んだ経営者は、あれもこれもと理由をつけて、売上に貢献しないものを経費として計上しすぎてしまい破綻します。


財・税務は会社の心臓といっても過言ではありません。厳しい視点をもった経理担当者や税理士をそばにつけられるかどうかでも、会社の成長・安定性が大きく左右されます。



12.法務で失敗する 契約内容が一方的に損する内容だった、事業がそもそも適法でなかったなど、創業時に軽視されがちな法務ですが、その代償は本当に計り知れません。 法務は自社だけでなく、時に取引先をも守る肝心要の砦。いつでも頼れる弁護士と仲良くなっておき、何かを始める前に、事を起こす前に、つまり「リスクが小さいうちに」タネを取り除いていく習慣をつけておくことも大切です。


著名な弁護士の先生がおっしゃっている「良い顧問先は、平時から、事が小さいうちに相談してくれる。ダメな顧問先は、事が起こってから、大きくなってから相談してくる。」という言葉は、まさに核心をついているといえます。



13.急拡大で失敗する 経営者としての実力・経験が浅いうちに急拡大しようとすると、ほぼ例外なく失敗します。

多くは目標をはじめから(低めに)固定してしまう起業家がそうなりがちで、ステージが上がるたびに常に経営力をアップデートしていく勤勉な姿勢と大きな志が必要です。



14.小成功にあぐらをかいて失敗する 小成功を過大評価し、財布の紐が緩んだり、経営者が現場を見なくなり経営状態が悪化する会社も多いです。私の知る限りでは、年商10億円を超えたあたりからこのようになってしまう経営者が多いです。

自己の過大評価は命取りということを覚えておきましょう。



15.様々な誘惑に釣られ失敗する 経営者として外の活動(外遊・会食・講演・メディア出演など)に腐心していると、美味い話が日常的に舞い込んできますが、そのほとんどが嘘かハッタリ、盛り話です。

時代の寵児となり散々もてはやされた挙句に経営が悪化、倒産した会社も非常に多いです。

危なげなく成功しつづけている経営者は、外の活動よりも内の活動(自分自身や自社に向き合うこと)に多くの時間とお金をかけています。



以上、独立・起業のリスク15選をお届けしました。


世の中の多くの経営者は、これら+αの様々な失敗・苦労を乗り越えてきた方々です。

これだけ見ると起業はマイナスにしか映らないかもしれませんが、当然、これらのリスクを乗り越え成功することができれば、お金だけではなく、時間や人間的成長といった無限大のリターンを得られるのが起業の魅力です。


たとえ成功できなくても、起業した人にしか知ることのできない世界がありますし、他では味わうことのできない貴重な経験ができます。


独立・起業を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。



筆者:村田真生(むらたまお)

1990年生まれ。岡山県出身。ミュージカル俳優を志し、16歳で上京。

俳優、作曲家を経て、Adeccoに入社。スーパーバイザーとしてKDDI本社の発注代行部門の管理運営・改善に携わる。2015年、25歳でHOSHINEを設立。

俳優時代は劇団四季オーディションの合格を皮切りに、蜷川幸雄・宮本亜門演出作品をはじめ商業演劇の国内主要ステージに立つ。手掛けた音楽はNHK、テレビ東京、京都コンサートホール、DAIMARUなどで放送・演奏されている。

現在、ビジネス動画の制作・運用支援を通じてクライアントのマーケティング・採用・ブランディングの課題解決に最前線で携わっている。

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