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  • 村田真生

「100日後に死ぬワニ」に見る『ストーリーと戦略的メッセージ』の重要性



最近話題のきくちゆうき氏の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』は、2019年12月12日から作者自身の Twitter アカウントで公開され、先日100日目(最終回)を迎えました。

人の生き方(命)について考えさせる感動的な物語として人気を大変注目を集めていましたが、最終回が公開された直後「映画化やグッズ販売決定」といった、いわゆる「商業的な PR 」が行われました。


この唐突な PR に対して、はじめから仕込まれていたことに関する懐疑的な声や、広告代理店の関与について批判する声が上がり「炎上」しました。今回はこの件について私感を述べたいと思います。


作中の「ストーリー」は作者の背景とも相まって、人を惹きつける大変素晴らしいものでした。

しかし、こういったものをビジネスに紐付ける場合、本来ストーリーは戦略的メッセージと同化させる必要があるのです。この作品が行なった PR は、戦略的メッセージが欠けている、あるいはストーリーとかけ離れすぎていたことが炎上の要因であると考えられます。


また、感動には必ず「余韻」が必要です。余韻を無視した PR は、各種メディアを通じてそれまで関心がなかった層にまでリーチでき、利益の面では短期的には良いかもしれません。

しかし、作品のイメージを損ねてしまう「炎上」という事実は、長期的に見て作品の汚点・損失になりかねないのです。企業 PR でも同様のことが言えるでしょう。


なお、大多数の人には「嫌儲バイアス」という、儲けることに対して嫌悪感を抱く習性があります。

この事例を反面教師として企業 PR を考える場合、その習性を刺激しないよう極力 PR 色を抑え、ストーリーと戦略的メッセージが同化できる形でコンテンツの設計・運用を行うことが大切です。

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