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  • 村田真生

佐野SA営業停止に学ぶ『リーダーの実行力』



東北道・佐野サービスエリア(佐野SA)で「フードコートや売店の営業が停止した」というニュースが流れてきました。

原因は、運営会社であるケーセイ・フーズ社の労使問題にあるそうですが、根本の原因はそこではないことが伺える事案です。


まず、事の経緯を要約すると、次のとおりです。


  1. ケーセイ・フーズ社の親会社の信用不安情報が納入業者に露見

  2. 納品後60〜90日支払いの納入業者が信用不安を理由に納品を拒否

  3. ケーセイ・フーズ社の管理職者が業者に前倒しで代金を支払うことを打診し覚書を締結

  4. 納入再開

  5. 資金繰りの悪化を理由にケーセイ・フーズ社の社長が覚書を撤回し管理職者を糾弾、解雇

  6. 従業員らが怒りの一斉ストライキ




では、根本の原因は何なのでしょう?




私の所感では「リーダーの実行力不足」です。




リーダー(経営者)が日頃から会社/現場の状況を把握していなかったのではないでしょうか。


管理職者の独断に対して糾弾/解雇をしていることからも、納入業者に関する事前のリスク対策が出来ていないことはもちろん、経営状況や課題の共有、改善策の協議をはじめ、信頼関係や意思疎通が取れていなかったであろうことは容易に想像できます。




ワンマン経営だろうとは思いますが、問題はワンマンかどうかではなく、リーダーが「会社そのものを理解・把握し、現場に対してフォローをしていたか」です。




会社、そしてリーダーに求められるのは「実行力」です。


今回の例では「自社の人材や事業を深く知る」という、リーダーがとるべき行動のうちの最も基本的な要素が抜け落ちていたのではないかと思います。


実際、実行力のない企業の経営者は実務に疎い傾向にあります。

経営者が実務・従業員に疎いということは、従業員もまた、経営者のことを知らない状態なのです。




経営状況が悪化しているときほど、なおさらリーダーが現場に入り、あらゆる管理職/従業員からヒアリングを行い事業・実務の改善を図り、このようなリスクが起こった場合でも即時連携して対応できる仕組みを作っておくべきでした。




資金繰りをすることだけがリーダーの仕事ではありません。


もちろん、ビジョンや戦略、目標を描くだけでも不十分です。

それらを会社全体/従業員が「実行・達成可能な状態」まで持っていくことがリーダーの務めです。




実行力を磨き、頭の中は常に会社のことで一杯にしておかなければ、経営者としては不適格です。


今回の事案は、リーダーの実行力不足を起因とする典型例と言えます。

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