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  • 村田真生

ソフトバンクグループ『孫正義氏の策略』や如何に



今、経済界を賑わせている事案。

ソフトバンクグループが運営するファンドの出資先「ウィーカンパニー」(ウィーワーク運営)が巨額の損失を出し、グループ代表の孫正義氏が追加出資で救済する方針を示しました。

そして、ここへきてメインバンクのみずほ銀行などへ計6,800億円の融資も要請したようです。


有利子負債18兆円あまりを抱えるソフトバンクグループへの巨額の追加融資そのものも憚られそうなところですが、銀行側にとっての一番のネックは「ソフトバンクグループが(持ち株比率約8割を有していながら)ウィーカンパニーを連結子会社にしていない」ところにあると言えます。

しかし、みずほ銀行が引けば信用不安を招いてさらなる危機を招く恐れもあり、追加融資に応じざるを得ない展開ではないでしょうか。


さて、この事案は一般的に「窮地」と言われていますが、上記のことを鑑み、私は決してそうではないと思います。


孫氏はかなりの戦略家です。

表向きは窮地を装っていますが、裏では並の経営者や評論家等では思いつかない奇抜かつ緻密な長期的戦略や計算、根回しが行われていると推測します。

そもそも、上手くいかないであろうことが容易に想像できた「割高なシェアオフィス業」であるウィーワーク事業へ出資したこと自体に策略が見え隠れします。


孫氏が最も推す「AI」によって人件費やオフィスといった固定費は企業経営において今後抑えられていく時代であるにもかかわらず、人への投資ならまだしも見せかけの「シェアオフィス」に高額費用を投じるのは時流に逆行しているからです。

そんなビジネスモデルの脆弱性を孫氏が見抜けないはずはありません。


この巨額の損失と追加融資その他も、周囲の視線をこの事案に誘導し、何らかの事業で大利を得るための戦略ではないかとも思います。

孫氏も推奨する囲碁で例えるならば、一部分のいくつかの石を犠牲にして相手の視線・神経を誘導し、相手が気づかぬうちに要所を奪う「小利を捨て(小利で吊り)大利を得る」手法です。

「億」を『誤差』と言って切り捨てる人ですから、数千億円も「小利」なのでしょう。


いずれにしても正念場であることに変わりはないこの局面をどう乗り越えるのか・・・その手腕に注目です。

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