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  • 村田真生

異常な没入感とストーリーの関係『1917』



YouTube で偶然目にした映画の予告編に興味を引かれ、衝動的に観賞してきました。

第一次世界大戦の「伝令」に焦点を当てた映画『1917』。


戦争モノの映画は多々あり、私の中では『ヒトラー 〜最期の12日間〜』や『戦場のメリークリスマス』等が記憶に色濃く残っていますが、この映画『1917』の最大の売りは "没入感" とのことでした。


その没入感をどのように出すのか・・・それは長回しによる「ワンカット手法」。つまり、長い時間同じカットの(途中で別のカットをいれない)ままストーリーが進んでいきます。これにより、視聴者が集中力を切らすことなく映画・主人公の世界観に没入することができるのです。


このワンカット手法自体はテレビ CM やミュージックビデオ等でも以前から使われており、HOSHINE も動画広告で実施することがありますが、実施の際には入念な準備、細かな段取りはもちろん、皆さんが思っている以上に高度な撮影技術や専門的な機材が必要になります。


さて、肝心の本編を観た感想ですが、没入感は確かに目を見張るものがありました。

突撃前で狭苦しい前線に待機している戦士たち、トラップ、戦場と化した街並みなど、生々しい戦地がリアルに描かれており、それらをワンカットで映していく様子は見事だと感じました。


一方「ワンカットによる没入感」にこだわりすぎているためか、ストーリーが希薄でした。

途中に登場する女性との絡みも、何らの伏線等もないまま終わってしまうため、そのシーン自体が果たしてこの映画に必要なのか?と感じざるを得ない部分もありました。


また、主人公とも思われた1人が早い段階で簡単に戦死してしまったのも、後半にかけての人と人との色濃い絡みの要素が失われ、結果的に盛り上がり(感動)に欠ける要因となってしまっているようで、残念でした。

ただこの点については、映画自体が実際の伝令をされていた方の逸話をもとに作られたものとのことなので、史実との兼ね合いでこうせざるを得なかったのかもしれません。史実をとるか、エンターテインメントとしての盛り上がりをとるか・・・これは作り手としては非常に難しい判断だと思います。


兎角、没入感とストーリー、盛り上がりをどうバランス良く作り上げていくか、自社のクリエイティブを改めて考え直すきっかけになりました。

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