• 村田真生

老子に学ぶ不幸・破産の原因とは?


老子

こんにちは、村田です。


近年、大流行している「自己啓発書」。

あなたも一冊くらいは読まれたことがあると思います。


そんな自己啓発書ですが、実はここ数年で出版されている本の内容のほとんど全て、大昔の偉人の教えや書物にしっかりと記されています。

どんなに時代が変わっても、人間そのものの真理は変わらないのだな・・・ということを教えてくれます。


今回はその中でも「老子」(ろうし)という書物をご紹介します。


「老子」とは、紀元前770年代・中国春秋時代の哲学者・李耳耼(りじたん)=敬称・老子が遺した書物です。

この老子は、弟子たちに森羅万象を生み出す「道」について語り、世のあらゆる人為・作為的な行いが、いかに軽薄で愚かじみているかを説いているものです。


ちなみに「道」というのは、礼や義などを超越した世界の真理のこと。


「道」そのものを理解するのはなかなか難しいですが、古今東西、欲にまみれ酒池肉林(豪遊)の果てに悲惨な末路をたどった人たちは、この老子の教えにものの見事に反しているのです。


では、そんな老子の中から代表的な一節をご紹介します。



老子より一節を抜粋


<訳>

つま先で立つ者はずっと立ってはいられず、大股で歩く者は遠くまで行けない。 自ら見識ありとする者は物事がよく見えず、自ら正しいとする者は是非があきらかにできない。自ら功を誇る者は功がなくなり、自ら才知を誇る者は長続きしない。 これらは「道」の観点からいうと、余った食べもの、余計な振る舞いという。人々は、誰でもそれらが嫌いだ。 だから、道を身につけた者は、そんなことはしないのだ。


あなたはこの一節から何を感じましたか?


私は、人間を不幸にする最大の病『見栄』に通じている教えのように感じます。


多くの人は、他人と比較して優位に立とうとしたり、幸せになろうとします。

しかし「他人からどう思われるか」を気にしている間は、決して幸せにはなれません。

また、一時的に立場が優位に立ったところで、長続きはしないのです。


実際の人物を例に挙げると、ビジネスで大成功を収めた某大手音楽企業の社長は次のように述べています。


高級車や立派な家、時計など、物が欲しくて起業して頑張ってきた。だが、それらすべてを手に入れた今、何もモチベーションが湧かない。暇で暇でしょうがない。友達を作ろうにも、今の自分に近づいてくる人は、どうせ金目当てでしょ?と思ってしまう。

物欲のほとんどは「他人から良く見られたい」という欲求が根底にあります。


一方で、お金はなくとも「家で好きな映画を観たり、ゲームして、カップラーメンをすするだけで幸せ」という人もいるのです。


見栄の恐ろしいところは、先程の音楽企業の社長のように、お金があれば良いのですが、お金がそこまでない(実質がともなっていない)にもかかわらず、周囲の期待に応えようと散財してしまい、引くに引けなくなってついに破産してしまうケースです。

実はこれも驚くほど多い事例です。


そういうわけで、私は早くにこの老子に出会えて本当に良かったと感じています。


私は16歳で地元から華々しく上京して俳優デビューしてからというもの、実際は上手くいっていないのに、見栄を張って数多くの失敗や挫折を味わってきました。

そして、ある時この見栄を捨ててから、経済的な余裕も生まれ、今まで気づけなかったストレス(期待に応えなければならないというプレッシャー)からも解放されました。


いつまでも実力以上に背伸びをしたり、偉そうにしていては、いずれ足元が崩れ、本質も見抜かれ、人心・機運は離れてしまうーー。

成功者・成功企業が破綻する原因も、この教えに通ずるところがありますね。



筆者:村田真生(むらたまお)

1990年生まれ。岡山県出身。ミュージカル俳優を志し、16歳で上京。

俳優、作曲家を経て、Adeccoに入社。スーパーバイザーとしてKDDI本社の発注代行部門の管理運営・改善に携わる。2015年、25歳でHOSHINEを設立。

俳優時代は劇団四季オーディションの合格を皮切りに、蜷川幸雄・宮本亜門演出作品をはじめ商業演劇の国内主要ステージに立つ。手掛けた音楽はNHK、テレビ東京、京都コンサートホール、DAIMARUなどで放送・演奏されている。

現在、ビジネス動画の制作・運用支援を通じてクライアントのマーケティング・採用・ブランディングの課題解決に最前線で携わっている。

動画広告制作・動画マーケティング

ビジネスを成長させる動画なら
動画エージェンシーのHOSHINE