• 村田真生

劇団四季の逸話と大学研究に見る「転職者がパフォーマンスを発揮できる条件」



こんにちは、村田です。


ようやく梅雨明けとなりそうですが、いかがお過ごしですか?


さて、今回は劇団四季の逸話と大学研究をもとに「転職者がパフォーマンスを発揮できる条件」について、お話させていただきます。


いわずと知れた日本のトップ劇団・劇団四季ですが、実は私も十代の頃、2度ほど在籍しお世話になった経験があります。


一代で日本のトップ劇団を作り上げた故・浅利慶太先生は、オーディション会場で受験者たちにこんな言葉をかけていました。


“劇団四季に受かる人材は、審査会場に入ってくる姿、立ち姿で1つめがわかる。 2つめは、歌い始めの3秒、声の響きでわかる。 これらの「実力」は、誤魔化すことができない。 しかし「情熱高く、劇団に長く在籍してくれる人材かどうか」は、オーディションで見抜くことはできない。 そこだけは、実際に入れてみないとわからない。”

また、一般企業における「転職後にパフォーマンスを発揮できる職業選択は事前にわかるのか?」といったことを米国の大学機関が研究したメタ分析データがあります。


この研究結果も、結論として「入社してみないことには分からない」のだそうです。


具体的な数値もありますのでご紹介します。


転職後にパフォーマンスを発揮できるかを事前に判断する目的として、さまざまな項目を検証したところ、相関係数は次のようになりました。

(1.0なら完璧、0.5を超えるとまあまあ、マイナスは逆効果)


  1. ワークサンプルテスト(職場体験):0.54

  2. 職業知識テスト:0.48

  3. インテグリティーテスト(企業への忠実性):0.41

  4. 面接で役員や人事責任者が適当に投げかける質問:0.38

  5. 同じor似た業界で仕事をしていた:0.18

  6. 筆跡テスト:0.02

  7. 年齢:マイナス 0.01


このように、最も相関があったのは職場体験ですが、それでも 0.54 なので、そこまで高くないことがわかります。

※短期間では限界があるためだと思います。



他方、ノートルダム大学の研究によれば、その人が何の仕事をするかよりも「誰と仕事をするかが重要」と述べられています。

同僚に友達が3人いるだけで、モチベーションが200%向上する事例もあるようです。


劇団四季をはじめミュージカルの世界も、プレイヤー個々のレベルも重要ながら、チームの信頼関係・団結力・仲の良さが、作品全体の質やチケットの売れ行きにも影響します。



プロとしての素質を見抜く基準を明確にしながらも、採用後の配置では、適材適所となるように、しばらくは「チーム適正」をしっかりみてフォローしていくーー。

場合によってはすぐに配置換えをする・・・といったことも時には必要なのだと思います。


ぜひ今後のご参考となりましたら幸いです。



筆者:村田真生(むらたまお)

1990年生まれ。岡山県出身。ミュージカル俳優を志し、16歳で上京。

俳優、作曲家を経て、Adeccoに入社。スーパーバイザーとしてKDDI本社の発注代行部門の管理運営・改善に携わる。2015年、25歳でHOSHINEを設立。

俳優時代は劇団四季オーディションの合格を皮切りに、蜷川幸雄・宮本亜門演出作品をはじめ商業演劇の国内主要ステージに立つ。手掛けた音楽はNHK、テレビ東京、京都コンサートホール、DAIMARUなどで放送・演奏されている。

現在、ビジネス動画の制作・運用支援を通じてクライアントのマーケティング・採用・ブランディングの課題解決に最前線で携わっている。

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